不思議と不思議

朝の出発で駐車場を出ようとすると右から左から待ち構えたように車がやってきて行く手を遮る。次の曲がり角では、また車が下り坂のスピードのままに横切って行く。もう驚くこともない。いつものことだ。なぜだかわからないが、僕が動き出すと、わざとのように人や車が近くにやってくる。頻繁にあるから、思い過ごしとも言い切れない


荷物運びのまっ最中に厄介なタイミングで電話が鳴る。これも本当に多い。こういう日は他の都合の良い時間には全く電話が鳴らない。今日もおそらく…

案の定、ずいぶん先の案件での問い合わせで、やたら大きな箱を何個かとプラス何々あれこれ。荷受は夜中で、しかも荷受場所も運び先も、いささかうるさいH百貨店。相手はまた慣れていない催事出品者で高い料金では儲けが飛んでしまう。かといって安い値段では受けられない話だ

この仕事を始めたころは、迷い道の入口で良い判断がまだできない。いろいろ経験してみようとの思い。とにかく仕事をしてお金を得たい。そんな混乱した気持ちから無理な仕事にも突っ込んでしまった。でも、がむしゃらさゆえに何とかことなきを得た
経験を重ねると判断力が高くなる。それは同時に、がむしゃらな、いささか無茶な勇気が無くなることでもある

だが、これは悪魔の誘いではないかと、今では思う。なにか私を陥れようとする不思議なパワーが私の外環を回っていて、時として攻撃をしかけてくる。そんなことがあまりに多いから、もう思い過ごしではないと断言できる


一方
最初の仕事を13時過ぎと予定して現地に向かったら12時20分ごろに到着した。近くのコンビニで食事休憩がてら時間調整しようと思ったら、何と!ちょうど受け取る荷物を出してくれている場面が目に飛び込んできた。声をかけると相手も都合がよく即座に積込みに入ることができた
天気は小雨。積込み場所は軒先が長く突き出ていて問題ないが、荷物を降ろす先では雨は真上から落ちてくる。そんな心配をしながら、2箇所立ち寄り、目的地へ向かう。到着すると幸いまだ小雨でどうにかセーフ
帰途についておよそ20分過ぎたころ雨脚が強まってきた。さらに20分後に家の駐車場に入れると一気に土砂降りになってきた

あの時あのタイミングが少し違えば、40分後に積込み、以降も40分後にずれていたら、それは大変な事態になっていた。なんということか、不思議な巡り会わせが幸運につながった。
そんなことも、それはそれは驚くほど多い。不思議な力が私を守り、周りを動かし、救い導いてくれるような感覚が確かにある

部屋までの途上でマンションのエレベータに乗ろうとしたら、折りしもS急便のドライバーが二人で、やたら大きな箱を持ってやってきた。息を切らしている。ずいぶん重そうだ。こんなシーンのおまけもついて、なんなんでしょう?

私という存在の外環には、どうにかして私を陥れようとする不思議なパワーと、私を守り、周りを動かし、救い導いてくれる不思議な力の2つの輪が回っている。その感覚は日に日に強くなっていく

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